トルコはヨーロッパではない、、、
フィンランド、スウェーデンのNATO加盟にトルコが反対していると言います。
そして、北欧2国は人権を取るか安全保障を取るかの二択に迫られる、という論調が強いですが、
そもそもトルコはエルドアンになって、オスマン帝国時の怨恨を忘れロシアと和解し、ロシア寄りの政権になっていた。
また、死刑制度などの建前もあるが、様々な要因からヨーロッパ連合には加盟できないでいる。
そこへ来て今回のNATO問題である。
話は変わるが、ウクライナにロシアが侵攻したとき、欧米のテレビが、「これは中東やアフリカで起きているのではなく、金髪で碧い目の人が死んでいるのです」と言ったか言わなかったかという話も伝え聞かれている。
彼らの差別意識は明確だ。
ギリシア、ローマに端を発するキリスト教的ヨーロッパ世界と、アジア人で、イスラム教を奉じるトルコ人では、違いは明白なのだ。
で、NATO問題はどのように解決されるのだろう。
私が思うに、NATOもヨーロッパ化せざるを得ないだろう。考え方の違う国、特に親ロシアの欧米外の国が入っていることに、違和感が出てきても仕方がなくなる。
そうすると、強権でトルコに、脱退か北欧の加盟を認めるかの選択を突きつけ、エルドアンはNATO脱退、ロシアの傘の下に入るという未来が出来上がってしまう。
そして、アラブ諸国だ。トルコは欧米との孤立から、ロシア、そしてアラブ諸国と、これまで仲の良くなかった国と接近している。サウジアラビア、エジプト。
しかし、クルド人問題など、解決しなければいけない問題が山ほどある。
また、国内でもイスラム主義者による世俗主義への反発が強まり、クーデター未遂と思われることも起こっている。
(これについてはトルコ当局はアメリカの支援によるものとしているが、今になってみれば、あの国が言うことを聞かない国にやってる常套手段ではないか、と思ってしまうのだが、、、)
ここまで書いてきて、で、結論は何なのか、だが、
日本人はリアリストにならなければいけないということだ。
日本に居て思うのは、今の人権主義の考え方が、如何に綺麗事かと言うことだ。ウクライナも、もしかしたら自国民の生命、国土の破壊を免れる外交ルートがあったかも知れない。しかし、結局やられてしまえば、身も蓋もないわけで、無辜の市民は虐殺される。
人権は無くては困るが、それは人類が苦肉の策の上に作り上げたフィクションであり、我々が全力で守ろうとしなくてはあっという間に消えてなくなってしまうほど脆いものだ。
戦争反対もそうだ。
アメリカ、イギリス、ロシアの安全保障の約束の故に、核武装解除したウクライナの今の姿があれだ。
まだ勝ってる?
大局的にはそうかもしれない。
あなたがウクライナ人だったら、いつまで生き残れるだろうか。リアルに考えたほうが良い。すでに多くの人が家を追われ、国土は破壊され、尊い人命が虐殺という形で奪われている。
日本国憲法前文にある、「戦争の惨禍」というものを、我々日本人が忘れてしまって、平和憲法が成り立つのだろうか。そもそも、平和を愛する諸国民であるはずの隣国が、主権国家に理由はどうあれ全面軍事進行して、首都にミサイル攻撃をしているのである。
目を覚ます必要がある。
領海に侵入する艦に対する警告は一回だ。その後は悉く沈める必要がある。
領空侵犯する機体があれば、必ず撃ち落とさなければならない。その一機が核を積んでいないとも限らないのが今なのだ。
諸外国から独立、または日本への所属の声が上がったときの対策は取られているのか。
侵略を防ぐということは、ありとあらゆる事をやらなければいけない。牽制も当然必要である。
我々のリーダーにいま、一番必要な素養はそれだ。他国に侵略、支配されて、政治もクソもないのは香港を見れば解る。
我々は変化しなければ、淘汰される。