お役に立ちたい!ズレてる私の感性はいかが?

今まで「ズレてる」と言われてきた感性を、「独特の切り口」としてお役に立ててもらえれば、というブログです。

民主主義を知らずに、彼らは育った。

昔、戦争を知らない子どもたちという歌が流行ったと歴史の時間に習った。

私は戦争を知らずに育ったおっさんだ。

しかし、戦争がどのようなことだったかは学校でそれなりに習う。

しかし、民主主義となると話は厄介だ。

先日、知り合いと話をしているときに、刑罰は誰が決めるか、という話になった。少年犯罪を犯した人が死刑にならずに刑期を全うして出ててすぐ、凶悪犯罪を犯した場合、誰の責任か?という話をしていた時だったと思う。

直接的には関係できないが、私達は刑法を作る国会議員を選挙で選ぶことができ、判断を下す最高裁判事の弾劾裁判を行うことでチェックをかけることができる。

では、国民はこの事実にいつ触れるのだろうか。

私の記憶では、小学校の高学年の社会科でほんの少し触れ、中学校の現代社会で触れるが、社会契約についてキチンと理解することはかなり難しいだろう。高校でも選択科目によっては殆ど学ばずに終わってしまう。

受験科目は対策のしやすい日本史、世界史が殆どで、倫理政経現代社会の入試科目がない学校も少なくない。

大学の一般教養で触れる機会があるが、大学に入っても、そのあたりをしっかり学ばずに卒業してしまった場合は、大人になるまで理解する機会はほとんど無いことになる。

私が先日話した相手もそうだった。弾劾裁判について知らなかったのだ。おそらく投票所に足を運んだことはあるに違いないが、よくわからないからスルーしていたのだとのこと。

私は愕然とした。

日本政府はこのことを重く受け止めるべきだと思う。

日本国民は憲法に定められた、子弟に教育を受けさせる義務があるので、義務教育を受けるのだ。

つまり、小中学校という義務教育期間を国が拵えたのならば、そこでこれらのことが教えられていないとなれば、将来その不作為に対して損害賠償請求がなされることも、可能性としてはゼロではない。

由々しき事態になっていると思う。

それは全部、私達の責任なのだ。

私達は戦争を体験していないが知っている。
本当に私達が知らずに育ったのは、民主主義かもしれない。

戦争を知らない子供たち

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