「真実の愛」の有効期間は○日。自由は社会を過去のものとし、人はあるべき忍耐と小さな幸せを見失う。
酒を飲み、人と話すのは面白いです。
普段の生活の出来事を通して、人はどうあるべきなのか、人生観や倫理観、果ては人生の真理のような事まで、話したりします。
特に、男女の仲については、あーでもないこーでもないと、同じところを堂々巡りして、まあ、それ自体を楽しんでいるのでしょうが、結構皆さんロマンチストで、「真実の愛」みたいな物が有ると言われる方が多いのにびっくりです。
私は、人間は色んな束縛がなければ本能のままに動くもんだと諦めています。だから、真実の愛があったとしても、その有効期間はその瞬間だけです。次の瞬間には何が起こるかわかりません。
勿論瞬間、瞬間の自由を謳歌するのも良いのでしょうが、そのことで放棄している小さな幸せがあることを理解しているかというのは別の問題だと思います。
美味しいからと体に悪い物を食べ続けるような、そんな状態とでも言いましょうか。
私の父母の世代の昔に比べて、今は更に核家族化、都市化が進み、テレビや雑誌では奔放な恋愛がもてはやされ、欲望に歯止めが効かなくなってきています。
参議院的に将来を見越して自制を促すジジババやムラの存在はなくなり、家族は昔より不安定なものになり、家族を維持している者さえ、テレビなどに溢れ返る剥き出しの欲望に曝されながら不必要な我慢を強いられています。
健全な状態とは思えませんが、私の思う現状の「真理」です。
でも、現状を正しく理解することが出来れば少しずつ改善していく事も出来るでしょう。
例えれば「自由」だからと食べ放題で食べすぎて、次からそのようなことはしない様にしよう、と反省するようなものです。もっと言えば社会に働きかけ、タバコのように注意書きを付けるように義務付けたり、欲望を掻き立てるような宣伝を規制したり。
案外待った無しかもしれません。
欲望(本能)に抗う努力よりも、欲望を掻き立てない仕組みこそが人間をより幸せな方へ導いてくれるのでは無いかと思った朝でした。
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。