歌が上手いということ(スナックでよく見るカラオケの上手い人)
あっついね。よるなのに。
お元気ですか?「おかしなおやじ」です。
私はスナックが好きです。
酒を飲んで歌を歌う。
年齢、性別、職業の違う人が集まって、
濃かったり薄かったりする人間関係を紡ぎながら
お互いの人生を交差させ、より合わせ強くしていく。
スナックではいろんな
「歌の上手い人」
がいます。
■歌(カラオケ)の上手い人の種類
1.音程が完璧に取れていて発声、リズム、抑揚が楽譜をはずれない人
2.音程、リズム、発声はそこそこだが、抑揚がすごくムードがある人
3.歌唱技術は中の上だが選曲がよく、周りを乗せる人
4.声がいい人
5.全く音痴なんだけど、己の道を突き進む人
当然一番ウケるのは3番。
次に2、5、4、とつづき、
べべたが1番。
そもそも歌って何なんでしょう。
歌、唄(うた)とは、声によって音楽的な音を生み出す行為[1]のことであり、リズムや節(旋律)[2]をつけて歌詞などを連続発声する音楽、娯楽・芸術のひとつである。歌謡(かよう)[3]、歌唱(かしょう)[2]とも言う。
もう少し詳しく
「歌う」ことは、感情を表現とすることを最大の目的としており、その点で、事件や事象を聴く人にわかりやすく伝達することを目的とした「語る」こととは大きく異なる[4]。そのことより、場合によってはもとの歌詞が判然としなくなる歌唱もある[4]。これらとは別に、全く意味を持たない声を用いた歌唱も存在する。
そもそも語源は
「うた・歌う」の語源は、折口信夫によれば「うった(訴)ふ」であり、歌うという行為には相手に伝えるべき内容(歌詞)の存在を前提としていることもまた確かである[5]。徳江元正は、「うた」の語源として、言霊(言葉そのものがもつ霊力)によって相手の魂に対し激しく強い揺さぶりを与えるという意味の「打つ」からきたものとする見解を唱えている[8]。
というものである。
なので見えてきました。
先に書いたように、いわゆる「歌が上手い」というとき、
技術的なものは補助的な要素に過ぎず、
相手に訴えたい(伝えたい)内容の存在が前提なのです。
有名な歌手が歌っている歌を自分も歌いたくなる理由の根底には
「共感」があるからだと思います。
しかし、私が青春時代を送った80年代から90年代にかけては
アイドルからビジュアル系がシーンを席巻しており、
カラオケブームの真っただ中でした。
ファッションとしての音楽が消費され、
父母の世代は顔をしかめていたものでした。
かくいう私もスナックでは
「歌すっごく上手いね」
って言ってもらえる人なんですが、
残念ながら1番の「上手いね」なんですね。
訴えるものがない中身空っぽの歌。
自分とかけ離れた世界を歌うので、心に迫るものがない。
比べて、私が行く店にもいる常連の先輩方は
人生の哀しみや憎しみを吐きだし、
喜びを叫び、愛をささやく。
何度となく、他の常連客の歌う歌に聞きほれたことがありました。
共感を覚え、私も歌いたくなる歌が、本当に好きな歌がいくつか増えました。
もし何かの拍子にこの文章を読むことになった若い読者の中で、
歌が上手くなりたい!(1番の意味で!)人がいるならば、
まず「訴える」ことから始めればよいと思います。
■スナック限定 誰でも簡単に、歌(カラオケ)でウケる方法 実戦編
何かのテレビ番組で見ましたが、ボイストレーニングの教室で一番最初にする
レッスンは、発声練習でも腹筋でもなく「朗読」だったのです。
心を込めて文章を読む。
文章に感情移入することで文字情報に感情という「節」をつけていく。
それが昇華されたものがメロディーであり、
歌になるという考え方といえるでしょう。
試しに音程の取りにくい歌について、
騙されたと思って歌詞を私なりに解釈しながら朗読してみたところ、
嘘のように正確に音程がとれるようになったことがありました。
とにもかくにも、
歌には力があります。
そしてスナックには私の「訴え」にいろんなリアクションで
鏡のように跳ね返してくれる「仲間」がいます。
今まで人前で歌うことに抵抗があったあなた。
自分の訴えたいものを携えて、スナックの扉を開けてください。
あなたの人生に潤いが生まれるかもしれません。
つまらないことかもしれませんが、心からお勧めします。
素敵な出会いと楽しい時間があなたに訪れますように。
スナックに興味がある人はこちらもお読みください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。