恥ずかしながら私は最近知りました。
何やら、菅さん(官房長官時代)のお近くにいた人が、政権で種まきを行い、2018年に半ば強引に可決、成立したという。
日頃、我々国民は主権者なので、しっかりと政権の動きを見て置かなければいけない!などと言っている割には、その節穴ぶりに情けなくなる次第です。
で、それがどうした、と思うかもしれませんが、これがデメリットしか無いのです。
「水道民営化」で検索するとそのメリットや必要性などが挙げられていますが、疑問しかありません。
民間で出来るなら、公でもできるだろう?って内容ばかりです。特に笑うのが、「水道料金の地域格差」とありますが、一括で委託するわけでないから、競争原理により格差は広がると考えるほうが妥当でしょう。
そして、自治体の水道局の予算が減るならば、今まで務めていたひとはどうなるのでしょう。逆に水道局の予算が減らないなら単なるバラマキとも言うことになります。
さらに水道経営に手を上げた企業にヴォエリアというフランスの企業があります。別にこの企業自体は問題ないでしょう。
「日本で水道民営化するんだって」「じゃ俺らも手を上げるか」
ってなもんで普通の事でしょう。
しかし、水道という市民の生命に直結する資産を公共の機関が易々と手放して良いのでしょうか。
水道とは大切な資産で、刑法でも、水道に害を与える罪の刑罰はとても重いです。(刑法上12しかない死刑になる犯罪の一つ『水道毒物混入致死罪、刑法146』です)
例えば日本の水道がフランスの民間会社の手にあって、フランスと事を構えることができるでしょうか。
そして、このヴォエリアの日本法人のトップは、水道民営化を促進するために動いていたその人であるという。
皆さん、再度考える必要があると思いませんか?
ちなみに、日本に先駆けて水道民営化した国の多くが、再公有化しているとのこと。水道料金は上がり、水質は悪化したらしい。
そもそも冒頭でも書いたとおり、同じ「人」がやる事です。
税金も入ってこず、利益を上げなければいけないのだから、そうなることは仕方がないでしょう。
日本も傷が深くなる前に立ち戻るべきではないでしょうか。
皆さんはどう思いますか?
水道法 - Wikipedia
こちらの水道法改正の欄をcheck!
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。
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- メディア: 新書