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今まで「ズレてる」と言われてきた感性を、「独特の切り口」としてお役に立ててもらえれば、というブログです。

16億?かかりませんよ。【兵庫県知事パワハラ疑惑】

昨今TVでは、兵庫県知事が自ら辞職しない場合の選挙費用について取り上げられることが多くなった。おそらく有力議員が選挙となると次当選したとしても本来必要のない金がかかることから、二の足を踏んでいるのだと思う。まあ、落ちる可能性のある議員は、もっと深刻だろうが、その場合、マスコミを動かせるだけの力など無いので、今回の問題には関係なかろう。

 

さて、今回話をしたいのは、そんなことではない。

 

マスコミでは、議会が解散になると16億の費用が必要になる→だから知事は辞職しろ、という論調だ。または、それが県民の負担になる、それは誰のせいだ??という論調だ。

 

ああ、莫迦莫迦しい。

 

先の記事でも明確にしたが、民主主義における政治の責任はすべて国民、この件の場合は県民にある。県民が議員を動かし不信任を出すのもよし。リコールをするのもよいだろう。

 

TVではまことしやかに「リコールは現実的で無い」と言っているが、これは正直放送する側の都合だろうと思う。確かに署名が成立する要件は厳しいかもしれない。しかし、だからこそ「リコールに代わる良い方法は無い」ことをもっと県民は知らなければならない。

 

もちろん知事選挙の時にこのようなパワハラ気質を見抜くのは難しい。しかし、それが命を賭した内部告発者によって告発され、百条委員会での不誠実な知事の返答を見て、疑惑の大部分が高い確率で事実であると思われるようになったからには、県民が自分で自分のケツを拭かなければならないのではないかと思うのだ。

 

人任せは金がかかる。県民が力を合わせればできることを県議会に頼むと16億かかるのだ。それは自分たちの血税に他ならない。

 

誤解がないように言っておくが、リコールが成功すると言っているわけでない。

 

ただ、リコールの運動がおこると、それを見て、知事が恐れるかもしれない。知事だけではない、ほかの首長も議員も、民の怒りが沸き起こるのを見て、民に配慮した政治をするようになるかもしれないことにこそ、意味があるのだ。

 

そっちがそういうつもりなら、こっちも動くよ!

 

そして、ことある毎にリコールで動いたりしていく中で力のあるリーダーが現れ、また、回を重ねるごとにコツをつかんでいき、そのうち民意で政治を動かすことに成功できるかもしれない。この知事を辞めさせるには力及ばなかったとしても。

 

TVをはじめとしたマスコミはもっとそのことに触れるべきである。権力の監視者を自負するなら。しかし現実は逆である。やはり有力者に阿ってリコール運動についてはバッサリと切り捨ててしまっている。

 

なぜか。

 

これは簡単だ。リコールが失敗したとしても、これに県民が手ごたえを得ると、次の問題の時にはもっと効率化された運動がおこる。そしてそれは地方の行政機関や立法機関に向けられたものだけではなくなるのだ。

 

一つは中央の行政機関や立法機関にも波及するかもしれない。

国民一人一人が政治に責任を感じ、間違った人を選んでしまったら、自らの手で引導を渡すことが出来ることがわかってしまったのならば、それをやられては困る立場の者は挙って「リコールは現実的で無い」と出鼻をくじきたくなるところだろう。

 

そして、もう一つの矛先は企業である。

民衆が力を合わせれば知事を辞めさせる力を持つと分かった場合。今や全く聞かなくなった「労働争議」がまたもや鎌首をもたげてくるのではなかろうか。

多くの企業経営者にとってそれは望ましいことではない。

 

私の小さい頃はなんだかんだと労働争議の話が出ていたものだ。

 

ストライキを予定しているので、明日は電車が止まるかもしれないよ、バスがとまるかもしれないよ、、、なんて親が話していたのを聞いて育ってきた。

 

今の若者は信じられないかもしれないが、そのような時代が実際にあったのだ。

 

今労働者はうまく丸め込まれ、ここ数十年、そんな話もとんと聞かなくなってしまった。もちろん労使間が納得して良しとしているわけでないのは皆の知るとおりだ。

 

これで賢明な方なら真相が見えてきたと思う。

 

リコールなら、血税16億円が浮くかもしれないし、たとえ失敗しても、県民のための大きな武器、そして遺産となるのだ。

 

そして、実際リコールに動いている人もいるだろうが、それが代替的にテレビに取り上げられることは無い。なぜだろうか。それもここまで説明すればわかるだろう。

 

勝つか負けるかではない。一矢報いるのが大事なのだ。

 

それと県議会議員も。

 

及び腰は良くない。

 

選挙する気が無くても「こんな知事、いかなる手段を持っても辞めさせる!全員で不信任可決させる!」と多くの議員が息巻くだけで、もっとプレッシャーを与えられたはずなのに、弱腰の様子見(特に維新)のせいで、知事に足元を見られる始末。

 

政治家としての強かさが足りんね

 

つまりこの結果は兵庫県民の政治センスが生み出したもの、、、ということになってしまうのだ。それが民主主義だから。「兵庫県民として恥ずかしい、、、」とか言っているならリコール運動でも始めればどうかね。16億、節約できまっせ。

 

まあ、一番悪いのは県知事が「ダボ」なことやけど。