スナックには楽しくない時もあります。
この前、仕事終わりに飲みに行ったときのこと、早い時間だったのでお一人様の常連3人プラス私の四人編成になりました。
客が少なく、常連だけがパラパラ居る時におきやすいのが悪口大会です。
私はこれが嫌いで、参加は決してしないことにしています。
水を向けられるのも嫌なので、デンモクとにらめっこをして、ツンツン突いているだけの人になっています。
その日も案の定悪口大会になってしまいました。もちろん人と人の関係性や細かい事実の部分等は知らんぷりしながらしっかり頭に残していますが、やはり気持ちの良いものではありません。
ただ、悪口とはいえ彼らにとっては楽しい会話ですので、流れをぶった斬る事が無いよう注意しながら、会話の流れが途切れた所ですかさず歌を入れ、歌う宣言をします。
私の歌を聞く流れになれば一旦悪口会は閉会です。私の選ぶ歌は大体皆が知っている演歌か歌謡曲。誰もがうんちくを持っている歌手の曲を披露します。
そうすれば続けて歌う人あり、歌わなくても、歌手や曲について語る人ありで、悪口大会は閉幕となります。
話題に乏しいと、人の悪い噂で盛り上がるので、話題を提供することが大事なのでしょう。
その日はその後、常連の女性とその息子の青年、彼の友達が来店しましたが、そのときにはすっかりと良い雰囲気になっており、楽しく話して、歌って帰りましたとさ。
もしその時悪口大会が続いていたら、多分お母さんは悪口大会に強制参加、若者は置いてけぼりになっていた事でしょう。
周りが少しずつ気を使い合うことで、更に良い空間が生まれます。とはいえトラブルメーカーみたいな人がいないと楽しくないのもまた事実ですので、それぞれの特色をうまく活かしながら、楽しく飲めれば良いですね。
最後まで読んで下さり、
ありがとうございました。