お役に立ちたい!ズレてる私の感性はいかが?

今まで「ズレてる」と言われてきた感性を、「独特の切り口」としてお役に立ててもらえれば、というブログです。

アメリカは怖い国だ。

ウクライナとロシアの戦争が長引いています。

ロシア兵ははじめはやりたくなかった戦争をしているうちに、仲間を殺され、次第にウクライナに恨みを持つようになってくる。

制御の効かなくなった部隊は民間人の暴行や殺戮、破壊や略奪等を行うようになる。

国際社会は戦争を始めたロシアに対する制裁を行うが、諸刃の剣で自国の経済にも深刻な影響を与えている。

翻って欧米諸国。特にイギリス、アメリカの2国だ。

かつてイラク大量破壊兵器を隠し持っている可能性があるというだけで、国連安保理で認められていない軍事行動を行った。

その時はどの国もアメリカに経済制裁を行ったと聞かない。そしてイラクは爆撃され、多くの民間人が死亡した。大量破壊兵器は見つかっていないばかりでなく、未だイラクの治安は回復していない。

ロシアはその時、拒否権を発動し、世界に経済制裁を呼びかけていたにもかかわらずだ。

私は決して今回のロシアの侵攻を正当なものとは思っていないし、プーチンは神の裁きを受けるだろう。

しかし恐ろしいのは、それにそうも変わらないことをおこなっておきながら、涼しい顔をしているアノ国だ。

これこそ情報分野における勝利だ。いくら人を殺しても、略奪や侵略を行っても、非難さえされなければそれで良い。大義など無くても良いという事実だけが残ったのだ。

それを見たプーチンはクリミアを取った。

そして、アメリカと同じく、世界の関心を反らすことに成功した。味をしめたロシアはウクライナを取ろうとした。

しかし、今度は世界世論の形成があった。ロシア人は納得行かないだろう。なぜアメリカがイラクを攻めるのは良く、ロシアがウクライナを攻めるのはいけないのか。プーチンの嘘のような支持率の一端にはこのような、納得いかないロシア人の思いも含まれているのだろう。

だからこそ、賢明なロシア人は政権を批判しなければならないのだが。国際法を無視した自国の無謀な侵略と、かつてイラクで行われた言われなき戦争と同じ轍を踏んでいる事を。

とはいえ、為政者とは常にそのようであるのかもしれない。アメリカは上手くやった。ロシアもクリミアでは上手くやったが、ウクライナではしくじった。それぐらいにしか思っていないのかも。

そして死ぬのは罪も無き一般市民だ。私はテロを容認したくは無いが、市民がこのような暴挙に対抗するには、革命か、テロしか方法がない。自由主義圏の国家であっても、どれだけの国の選挙が平等なのかわからない。

かく言う日本ですら、憲法違反ギリギリのところで選挙が行われている事を知っているだろうか。「選挙やっちゃったんで、今更戻せないでしょう?」という、信じられないような理由で、違憲状態が継続していることを知っている国民はどれだけいるのか。小選挙区比例代表並立制への移行によって盛大なゲリマンダーが行われた事を。

為政者はもう少し焦ったほうが良い。世の中は進歩している。それは技術だけでは無い。テロの標的の決め方もまた効果的になってきている。民衆を狙ったテロに影響力が少ない事に気付いたテロリストはピンポイントで為政者を狙うように変化するだろう。もう、変化の一端が現れている。

9.11同時多発テロのような、思いもつかない手段で為政者を灰にしたあと、訪れるのは混乱だけなのに。それでも混乱を選ぶ人もいるだろう。決められた死よりは幾らかマシだという理由で。

人類はあと何年持つのだろう。真剣に不安になる。

アメリカが上手くやってるうちは、まだまだ人は、死ぬのだろうな。

私の妄想が現実のものにならない事を祈るばかりである。