お役に立ちたい!ズレてる私の感性はいかが?

今まで「ズレてる」と言われてきた感性を、「独特の切り口」としてお役に立ててもらえれば、というブログです。

意図的に強い言葉を使ってビューを稼ごうとするライターは呪われる。

以前書いた記事で、このような物がありました。

【ひとこと】「放送事故」はTV番組の宣伝?私はこれからは絶対にクリックしない。 - お役に立ちたい!ズレてる私の感性はいかが?

「放送事故」という強い言葉を何でもないことに当てはめて読者の興味を引こうという手段に嫌気がさした、というような内容の記事でした。

しかしあろうことか、先日、それの亜流のような記事につられてしまったのです。この私が!屈辱的でした。そのサイトは二度と利用しません。そのうち有害サイト認定されるかもしれません。勿論そのニュースサイトは設定から削除です。セキュリティーソフトでウィルス扱いですよ!(ハアハア)

、、、最近、スマホには勝手にいろんなニュースサイトからニュースが流れてきます。そこであろうことかこの私が罠にかかりました。

内容を簡単に説明します。

「あやまる」という言葉と「謝罪」という言葉は持つニュアンスが若干異なります。

〇〇が〇〇に謝罪した。

というヘッドラインに、「何事か?」とクリックしたところ、実際は軽く謝った程度の内容で、ああ、やられたな、と感じました、「釣られたな、、、」と。

先の記事にも書いた通り、敢えて言葉の持つ意味を少しずらして、大げさな言葉を使うことで閲覧回数を稼ぐことには、読者は厳しくあるべきだと思います。

ときに、このネット全盛の時代に「新聞」という紙のメディアが未だに無くならないのは、その編集力の賜物だと思っています。

具体的には、ニュースを読者の側に立って重要度を割り振り、記事の大きさ、内容の深さ、ヘッドラインの文字の大きさや表現、リードの内容など、読者ごとに重要度を素早く判断できるように構成されている、という点です。

これにより、必ず読むべきニュースと時間があるときに読めば良いニュースを読者は瞬時に見分けることができます。

また、大きな紙にところ狭しと文字を並べることで一覧性を高めていることも便利さに繋がっています。

内容に関しては偏向報道だの何だの言われ、「信用できるのは日付だけ」と揶揄された某新聞も、この「編集力」だけはやはり凄いな!と思ったものです。
(ちなみにこの某新聞は日付を間違えるというウルトラCで「信用できるのは日付だけ」というジョークすら通用しなくなってしまったw)

何が言いたいかと言うと、それだけ「見出し」の意義は大きいということです。

そういう意味で「上手い」と思わせるのは、最近は電車に乗らなくなったのでとんと見なくはなりましたが、電車の週刊誌の釣り広告ですね。

あれは、嘘偽りになるギリギリのラインを攻め、実際内容を読んだ読者に「上手い」と思わせる独特のセンスに溢れていたように思います。そこにあったのは「知性」ではないかと思います。

それに比べて、今のネットのニュースサイトやニュースアプリは、言葉の使い方が「雑」なのでしょう。

その嘘偽りのラインを踏み越えて、クリックして本文を読んだあとに「騙された」と腹立たしい思いになることが多いのは、知性ではなく、手っ取り早くクリックさせるための「罠」と感じるからなのでしょう。週刊誌の時の「一本取られた」という感じはやはりその言葉選びのセンスから生まれるものだからだと思います。作り手が読者をどのような気分にしたいのか、それが感じられたからでしょう。

そう、読者をどのように見ているか。

情報を伝える客体なのか、ゲスい大衆なのか、はたまた、特定の語句に反応するロボットとしか見ていないのか、、、

更に、最近のニュースサイトは随所にエロやコンプレックス広告等の下品な広告で埋め尽くされ、正面を向いても周囲を見ても腐臭の漂う下水のような状態になってしまっています。エンタメニュースもごめんなさい、要りません。ほんとの有名人だけにしてください。

(そういう意味で、一周回ってNHKのニュースサイトは最新の最低限知っておくべきニュースを一覧するには最も良い場所です。通勤時のラジオと昼のニュースでとりあえず最低限は網羅できていると思います。)


社会の公器として用いられるにはやはりそれなりの理由があります。

ニュースサイトやニュースアプリの運営者様で差別化に悩まれている方は、そのような方面での差別化こそ「三方良し」なのではないでしょうか。是非、ヘッドラインと広告を厳選して、天下をとっていただきたいものです。

そして、知性のかけらもない「罠」で多くの人を引っ掛けて喜んでいる人。まあ、こんなところを見てもいないかとは思いますが、PVが増えても喜んじゃいけませんよ。それはあなたに対する恨みを持つ魂の数。呪いの重さなんですから。


ヘッドラインに誠実さを、広告に知性と品性を。


最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。


謝罪の作法 (ディスカヴァー携書)

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