いきなり!ステーキ、社長の直筆お願いは良い方法なのか。ペッパーフードサービスの過去にも触れなければ。
このようなニュースを見ました。
「いきなり!ステーキ」の店頭に張り紙「社長のお願い」…その真意を社長本人直撃 - FNN.jpプライムオンライン
なかなかの奇策で有ります。
しかし、このお手紙から読み取れる顧客のメリットは何でしょうか。
お客様の声を取り入れた改善でもなく、美味しくなったわけでも、安くなったわけでもありません。
敢えて言うなれば、このままだと店がなくなってしまうから、店がなくなってほしくなければ来てくれ!という、「脅し」のようにも聞こえます。
これには、一理有ります。
社員食堂の利用者が減ってきたので、
この度社員食堂を閉鎖することになりました、とか、
皆様に愛していただいた路線でしたが、昨今の乗客数低下に歯止めがかからず、廃線になります、、、とか。
それだったらもっと使っとくべきだったなぁと後になって思うことも有ります。
思うこともあるんですが、
その延命効果ってどれくらいあるのでしょうか。
社員食堂も、鄙びた田舎の鉄道も、昔はそれなりに利用者がいたので重宝し、採算も合っていたと思います。何より「公共性」の高い物について、叫ばれる事の多い言葉のように思います。
結局時代の変化(コンビニの進出や車社会化)で淘汰されていく運命にあり、相当の変革無しにはどちらにしても生き残れない運命なのです。
話をいきなり!ステーキに戻します。
今回の張り紙、いろんなニュースサイトやテレビでも取り上げられているようで、それなりの宣伝効果が有ったのかなとは思います。
宣伝費を払わずこれだけメディアに露出出来たことは大いに「当たった」と言えます。
ただ、残念ながらいきなり!ステーキ自体に言うほどの公共性は無く、肝心の張り紙の中身が本当に「お願い」に終始しており、見た客の中には、「最初は面白がって行ってみたけど、やっぱ潰れたか」ぐらいにしか思わない人もいたかもしれません。
そもそもペッパーフードサービスは過去に何度か不祥事を起こしており、
その公表が遅れたりと会社としての対応もちょっと、、、な記憶も冷めやらぬ内での今回の「奇策」でした。
私個人としてはどうしても今回も「奇策」ぶりしか目に入らず、顧客視点の取り組みでは無いような気がします。
過去に取り組んだ内容の周知は有っても、新たな取り組みを顧客に訴えるものではありません。
従業員が明るく元気に笑顔でって当たり前でしょう。「遅くに来店されても、決して暴行いたしません」とかまで振り切っていればブラックジョークとしては及第点だったかもしれませんが、宣伝にはなりませんしね。
まあ、利用していた人で無くなったら困る人は行ってあげれば良いのではないでしょうか。
近くにお店がない人はこんなのもあるそうですね。
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。