全て正しい訳ではないが、足立区の白石区議を擁護する。
議場で、同性愛者の婚姻を認めるか否かの議論で、「仮の話だが、足立区全員がLや、Gになると足立区が滅ぶ!」と発言した人がいると、ニュースで聞きました。
私は差別か否かよりも、他の人が嫌な思いをすることは出来るだけ辞めるべき、という価値観が強いです。
しかし、その価値観が真っ向からぶつかってしまう時は、忌憚なく議論して、より良い解決を求めるべきだと思います。
その前提の上で、差別はいけないと思っています。
私は性的マイノリティーについて法的保護を与えるかどうかについては憲法の改正が必要だと思っています。
憲法には男女という性別の定義しかありませんので、もし正当な権利として認めるのであれば婚姻の条文を時代にそぐわないものとして改正する必要があるでしょう。
白石区議の言われた事は、ありえない仮の想定ですし(マイノリティーですから全員がそうなることは無い)、少子化と結びつけるのは無理があると思いました。
仮に法的に認められると言うことになれば、多くの人が足立区に移住してきたらバランスはおかしくなるでしょうし、全員がそうなったとしたら、白石区議の言うとおりにはなりますが、まあ、そこまでの大移動は現実的ではありません。
ともあれ、忘れてはいけないのは、彼は差別はしていないのではないか、と言うことです。議論として問題点はありますが、別に侮辱をしたり、不平等な扱いをしているとは思えないのです。同性愛者を擁護する立場の人から見れば気に要らない物言いかもしれませんが、逆に同性愛者(特に同性愛者婚)を受け入れられない人もまだ沢山居るということに配慮する必要もあるでしょう。そのような立場からの意見が封殺されるならばそれは全体主義です。
婚姻同等の法的保護を課すことは、2種の性別を定めた憲法が時代遅れの物になっていると国民が認識し、大勢が性的マイノリティーに理解を示し憲法を改正するというのが手続き的に正しいのであって、足立区の性的マイノリティーの人はぜひ国政に働きかけてほしいと思います。自ら立候補するのも良いかもしれません。
私は密かに国民の3大義務に勤労の義務があるのはおかしいと思っています。一方で親の遺産で働かなくとも遊んで暮らしている者もいれば、宝くじにあたって勤労の義務を果たしていない者もいます。ガバガバですやん。こんなん。
と、言うことで私は年齢は40半ばですが気持ちは80位の爺さんだと思うのです。私はそのような「労的マイノリティー」ですが、前倒しで年金がもらえる制度はまだありません。でも私は差別されているとは全く思いません。
ひょっとしたら宝くじにあたったあいつも「労的マイノリティー」かもしれません。私から「お前は勤労の義務を果たしていない!」と言われても多分「差別だ」とは言わんでしょうが。
そして私のような考えに嫌悪感含みで「働け」と言ってくる人たちは皆差別者でしょうか。マイノリティーに対する配慮の無い人たちでしょうか。私は、ああ、そういう意見の人がまだ多いのだな、と受け取り、3大義務から勤労を除くべく憲法改正に向けて密かに動いているのであります。
私が言いたいのは、自分の考えと違う人の意見に寛容であるという事は、批判に対して寛容であり、止揚の道を探る事ができる事だと思います。
最後に、LGBとTは分けてはいかがか?
纏めると議論が錯綜すると思いますが。
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。