お役に立ちたい!ズレてる私の感性はいかが?

今まで「ズレてる」と言われてきた感性を、「独特の切り口」としてお役に立ててもらえれば、というブログです。

何でも試してみるのが良いのです。この前のデイキャンプで隣にいた男3人の未来に乾杯。

先日書いた記事で新しいウッドガスストーブを買ってデイキャンプに行った話をしました。

ウッドガスストーブの虜。お金がかからないソロキャンプ。でも楽しい! - お役に立ちたい!ズレてる私の感性はいかが?

 

その時私の隣にいた男三人組がとても微笑ましかったので、その話をしたいと思います。

私が着くのと同時ぐらいでしたでしょうか、隣のサイトに男が3人やってきました。そう年の頃は大学生か、大学を出たばかりぐらいの年齢でしょうか、しかしあんまり垢抜けた感じのない、もっさりとした3人組でした。3人とも、みんながみんな似たような感じの雰囲気を醸し出しています。

オタクと言うほどの感じはしないけれども、決してウェーイや爽やかイケメンでもなかった、そんな感じの男の子たちでした。

 

私は、前回も書いた通り、まあ楽しければそれでいいか、というような感じでODシートで屋根を立てて、その中で持ってきた割り箸や牛乳パックをひたすら燃やしながら、タバコを吸いコーヒーを飲んでいただけでした。

 

彼らは最初の方こそ焼肉を焼いていたのですが、どうやら火が消えてしまったようでした。そして火をつけるのに最適な道具が全くないようで、小枝を拾い集めて火を起こして、失敗して、ということを繰り返していました。

炭は持っているようでしたが、時々冷たい雨が降っていたので、屋根を持たない彼らは雨が降る度に焼肉を中止しなければいけなかったようです。

 

私は燃料に余裕がありましたし、車の中には薪やその他の装備もたくさん積んでおりましたので、よっぽど手を貸そうかなと思いましたが、彼らの表情を見て止めました。

 

悲壮感漂う状況なのに彼らはニコニコ笑いながら、友達と「こんなことになっちまったよ」と、 状況を楽しんでいるのでした。気心の知れた友達といれば、どんな状況でもそれが楽しかったりするものです。日も暮れてどんどん暗くなっていく中、そぼそぼと雨が降っている中で、屋根もなく湿った小枝を拾い集めては火をつけようとする、 滑稽ではありますがとても楽しそうな3人の姿でした。

 

私はパイプ煙草を口からふわっと吐き出して、とことこと歩きながら地面に落ちている小枝を拾っている彼らを眺めては、(彼らには本当にいい思い出になるだろうなぁ)と思いに耽っていました。

 

それから彼らは今度はどうやってこの失敗を楽しい普通のキャンプに近づけていくか、彼ら自身が学び、考え、ちょっとずつキャンパーとして成長していくんだろうなぁということに思いを馳せながら、何か昔のぎこちない自分を見ているような、そんな懐かしい感じに浸っておりました。

 

まあまあな雨が降っていましたので私は暗くなり始めた時に雨の止み間を見つけて撤収できるよう、ちょっとずつ帰り支度を始めていました。そして私が OD シートを畳んで、撤収完了というような時に、強い雨がザーッと降ってきました。彼らはたまらず車の中に避難したようでした。私は撤収してそのままキャンプ場を後にしましたので、その後彼らがどうなったかは知りません。

 

ひょっとしたらそのまま雨は降り続き真っ暗な中ずぶ濡れになって、水と炭とが一緒になって黒くてドロドロした汚い焚き火台を片付けていたのかもしれません。

しかしそれもまたアウトドアの洗礼というものでしょう。それも含めて楽しんでもらい、あと10年位したら、ゆったりとした時間をフィールド過ごせるキャンパーに成長し、3人で焚き火を囲み、酒をやりながら、鈍くさかった10年前を懐かしんでいる事を祈ってやみません。

 

キャンプの世界へようこそ、と心の中で呟き、冷めたコーヒーにお湯を継ぎ足していた私も、幸せな気分でした。

 

最後まで読んでくださり、

ありがとうございました。

 

 

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