久しぶりに王将のラーメンを食べたが、美味くなっているように感じた!
名前はみんな知っている、餃子の王将。
その看板に偽り無く、餃子はパンチが効いていて、小ぶりになってしまったとはいえ、皮が分厚く唯一無二の食感を楽しませてくれる。
私は王将に行くと、周りの人がどのようなメニューを頼んでいるのか研究してしまう。
グループは除外。一品をたくさん頼んで、皆で突くスタイルになるので、驚くようなオーダーを見ることは出来ない。
しかし、一人で来ているカウンター勢の中には、様々な猛者が居る。
やはり、餃子n人前+ライス=猛者、というパターン。但し、これがn≦2であるならば、劣化版餃子定食ということで、猛者とまでは言えない。
n>2の場合のビジュアルは凄い。まるで食べ放題である。これこそ猛者。王将?餃子しか食うもんネぇでしょ?という心の声が聞こえてきそうなオーダーである。
そう。王将の関係者の方には大変失礼な物言いになってしまうが、私が学生の頃は王将の「餃子以外は美味しくない」というのが通説でした。王将は店舗や時間によってバラツキが有るので有名なのではあるが、平均以下でバラついている、ラーメンは食えたもんじゃない、天津飯のみ、店によっては「絶品」と言われていた、など、様々な伝説がある。
また、京都の店では学生の支援の為に、皿洗いをしたら何か食わせてくれるなど、色々当時も男気があるところなのは間違いなかった。
で、25年の月日が流れたわけだ。
カウンターで私の隣にいる人が味噌ラーメンを食べていた。味噌ラーメン、餃子一人前、ミニ唐揚げで1000円ぐらいだろうか。ボリュームはものすごい。そして、とてもうまそうなビジュアル!
隣のおっさんがうまそうに食うもので、私の記憶が上書きされた。そして、自分でも味噌ラーメンが食べてみたくなった。学生時代「無価値」とまで蔑んでいたあの王将のラーメンを!
そして、私は隣の人と全く同じオーダーをしてしまった。恥ずかしげもなく!
程なく着丼。ん?待てよ、、、立ち上る香りは、他の最近はやりのどのラーメンとも違う成分が!
そう、香ばしいのである。
これが中華のスキルと言わんばかりの香ばしさが漂ってくる。おそらく油通しした野菜を鬼火力でさっと炒めた時のあの香りである。そして大きめに切られたニラからは食欲をそそる緑と、香りが放たれている!
スープを戴く。美味い。甘辛い味噌味。素朴だがしっかりと味のある感じだ。そして野菜の香ばしさで他にない幸福感を感じさせてくれる。
麺を戴く。これまた麺にしっかりと味がついており、美味い。細めの縮れ麺で、のどごしも良い。
ただ、注意してほしい。
王将特有の「バラツキ」問題がある。
ラーメンでは「スープが薄い」、「麺が固まっている」の2大ハズレが存在する。麺が固まっているときはレンゲと箸で優しく解してあげれば良いので、そんなに気にする事では無い。
しかし「スープが薄い」ときはハズレだ。これはどうしようもない。私のリカバーはラー油多めプラス胡椒をほんの少しというテーブルトッピングで調整する方法だ。
しかし、この時の幸福感はあたりの時の半分くらいになってしまう。その事は受け入れなければならない。
あと、「スープが熱い」とよく言われているが、これは仕様であり、ブレ無い。例外なく必ずアツアツである。火傷に注意して食べてほしい。
巷には、豚骨、魚介、塩、など様々な新しいラーメンが出てきて、どれも美味しいのだが、一周回って、王将のラーメンの丁寧な作りと素朴な旨さに気付いたということだ。野菜もたっぷりで健康だし。何よりコスパがヤバい!レギュラー級のラーメンは全部500円台だから!
後日、五目そばも食べましたがこれも野菜が多く、とても美味しかったです。次は五目ちゃんぽんに挑戦しようかと思っています。
王将、おいしくなってるやん!!
最後まで読んで下さり、
有難うございました。