クリスマスイブに『Let it be』を。
『Let it be』 言わずとしれたビートルズの名曲です。
年末に第九を歌うという謎文化が日本にありますが、それに勝るとも劣らない文化に成長する可能性がありますので、興味のある方は、推進してみてはいかがでしょうか。
年末に第九が定番になったのは諸説あるのでここでは触れませんが、クリスマスに『Let it be』は多少の結びつきが有ります。
以前私は記事の中で、このLet it beは「委ねよ」と訳すのが正解ではないか、と書いたことが有ります。
この歌詞は、ポールがバラバラになりつつあるビートルズの将来を憂いて、そしてその中にも一縷の希望を乗せて書いた詞ではありますが、聖書的なバックグラウンドが見て取れます。
歌詞の中にmother Maryという名が出てきますが、これはポールのお母さんMaryでもあり、聖母マリアを指しているとも言われています。
そしてマリアはイエスをその胎に宿すとき、天使ガブリエルから処女か身ごもった事を知らされ、ひどく戸惑います。これは、当時の法の下では姦通を疑われ、命の危険にもさらされる可能性があった事を思えば当然の事でしょう。
しかしマリアは、ガブリエルの説明を聞き「(前略)あなたのおことばどおり、この身になりますように。」と答えたと言います。英語では「"....let it be to me according to your word." 」
信仰を元に天使の言葉にすべてを委ねたマリアはその後一人の男の子を産みます。2020年前のクリスマスイブの話です。
コロナ禍の中で静かに過ごすクリスマスにこそ、このようなことに思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
神を信じる人はこの知恵ある言葉の中に神の平安を受けます。神を信じない方にとっても、今を生きるための答えになるのではないでしょうか。
聖なる夜。みなさんに平安のあらんことを。
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。