YouTubeでおすすめされた動画で、銀河英雄伝説の名言集がありました。
学生時代読んだことがあり、かなり考えさせられた覚えがありますので、今いろいろ書いてしまうのも、この小説の影響が少なからずあるでしょう。
あらすじはザクっというと、地球を離れて宇宙で生活した人類が、銀河帝国と自由惑星同盟という二つの勢力に分かれて戦争をするという作品で、全10巻からなる壮大なスケールのお話でした。
この作品には両勢力に一人づつ、2人の天才が描かれます。その2人を中心に、魅力的な英雄達が描かれます。
その中でも民主政治を採用している自由惑星同盟の若き提督、ヤン・ウェンリーがとても魅力的です。
戦争が嫌いでありながら、歴史を学ぶために士官学校に通い、生活の為に軍人になったが、その才能で英雄に祭り上げられてしまったという背景があり、戦争を批判しながらも、自分が軍人であることに忠実で、民主主義の軍隊として政府の腐った要求にこたえながら手柄を立てていく、、、本人の退役して歴史の研究に没頭したいという意思とはうらはらに。
YouTubeで思い出したのですが、彼の名言でこのようなものがあります。
「政治の腐敗とは、政治家が賄賂をとることじゃない。それは政治家個人の腐敗であるにすぎない。政治家が賄賂をとってもそれを批判できないような状態を政治の腐敗と呼ぶ」
恐怖による言論統制というのも、これに当てはまるでしょう。
しかし、今の日本のように、
マスメディアが知る権利を十分果たさず、政治家が一部の支持者の為の政治を行い、
「主権者がそれに興味がなく、または理解できず黙認している」
状態も、上に言う「政治の腐敗」ではないでしょうか。
その中で最も大きなものは「主権者がそれに興味がなく、または理解できず黙認している」状態ではないでしょうか。
「今の政治は腐っている!!」と酒場で大声を上げるおっさんや、ワイドショーのコメンテイターが居ますが、民主政治においては腐っているのは我々一人びとりでもあるのです。
そんなことをふと思い出させてくれました。
そうそう、こんな名言もありましたね。
「英雄など酒場に行けばいくらでもいる。その反対に歯医者の治療台にはひとりもいない。まあ、その程度のものだろう」
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。