「せんべろ」ならぬ「にせんべろべろ」
平日昼下がりの吉野家。客は私しかいない。苦戦している飲食業のために、互いに疎である時間帯にお金を使うことに勤しんでいる。なくなったら寂しい。それだけの思いだったのだが、これがなかなか良い。
有線が流れる店内で、瓶ビールと並みダクダクをたのむ。Bセットと唐揚げも付けた。至福の時だ。ビールをやりながら牛丼の頭と紅生姜、お新香をやっつける。唐揚げは熱いので放置だ。
ビールと頭がみるみる無くなっていく。
お新香とつゆダクダクの飯をいただく。
お腹は8分目まで満たされたが、まだ飲みたい。
恐る恐るビールを追加。
ビールのお供にお新香と牛小鉢、唐揚げも追加。多い。いろんな味が楽しめ、更に安い。
私のような人間はこれだけで満足できる。タバコが吸えれば満点なのだが、贅沢を言ってはいけない。
これでも2003円。お腹も満足し、結構しっかりと酔うことが出来た。音楽も程よく、人も少なくゆっくり出来た。
高いので食べなかったが、鰻もある様だ。しかし、これは選択肢には入らないかな、、、と思った。どうしてどうして、、、吉野家なら鮭だろ、とリフレインが叫んでいる。
鮭は古くから朝定での高級品として君臨していた定番中の定番だ。「焼き魚定食」と言うなんとも美味そうな名前が付いていたものだ。私の知る限りでは並盛より安かったと記憶している。
私の記憶の話をすると、小学校低学年位の頃か、日曜の朝に親父に連れられて吉野家に行くのが楽しみだった。
親父は仕事の忙しい人で、なかなか休みはなかったが、休日の朝に母親に朝寝をプレゼントすると同時に、男臭い交流の場を持ってくれており、我が父ながら、色々考えていたのだろうと思った。
その頃のメニューは並370円か380円、皿並320円、定食は納豆定食320円、焼魚定食が350円くらいではなかったかと記憶している。そして、夜勤明けと思しきオッサンが朝から酒を食らっているのをよく見かけたものだ。その頃のメニューといえば牛丼並、大盛と、牛皿並、大盛。納豆定食と焼魚定食、サイドメニューはお新香、玉子、味噌汁、ドリンクは日本酒、瓶ビールといったところだっただろう。
ときは流れて、今私は吉野家のカウンターで酒を飲んでいる。悪くない。くたびれたスーツ姿も悪くないだろう。
皆さんも空いている時間帯に、感染症対策をしっかり行った上で訪れてみてはどうでしょうか。
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。
そして、栄養価が高く
保存が効いて非常用にも良い。
少し牛丼を見直した。
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