「大晦日」
「おおみそか」は漢字で書くと「大晦日」と書きます。この読みは当て字で、漢字の意味は太陰暦に由来する暦の一つであり、今はこの漢字にのみ、意味を残すのみになっています。
そもそも「晦日」は「つごもり」と読み「月が隠れる」の意でした。
太陰暦で「ひと月」はその名のとおり、月の満ち欠けが一周する30日周期を指していました。新月が過ぎ、月が現れる日を「朔(ついたち、月立ち)」と呼び、それから月が満ち、欠けていく30日を経て新月になると「晦(つごもり、月隠り)」。
つまりつごもりは月の最後で30日を指すことだったので「みそか(三十日)」とも呼ばれるようになりました。
一年を締めくくる晦日ということで、大晦日(おおつごもり)となり、大三十日(おおみそか)の読みとの混同により、「大晦日」と書いて「おおみそか」と読むようになりました。漢字の意味は太陰暦の暦でしたが、よみの方は乗っ取られてしまったようです。
混同した理由はわかりませんが、「大三十日」よりも「大晦日」の方が、字面がかっこいいと個人的には思います。たぶん、そんな感じの適当な理由からでしょう。
兎にも角にも大晦日です。今日で2019年(平成31年、令和元年)もおしまいです。
来たるべき新しい年、オリンピックイヤー2020年に思いを馳せ、厳かにゆく年を贈ろうと思います。
今年も一年間、お世話になりました。