お役に立ちたい!ズレてる私の感性はいかが?

今まで「ズレてる」と言われてきた感性を、「独特の切り口」としてお役に立ててもらえれば、というブログです。

お盆休みが始まりました!(お盆玉って何やねん!)

お盆休みが始まりました。

 

最近よく目にするのが、「お盆玉」です。

アルミ製のお盆をハンマーで叩いて

球にする訳ではありません。

 

これは「お年玉」のお盆バージョンです。

つまり、物を売る側が、

貧相な父母の財布ではなく、

爺婆親戚の裕福なものの財布をアテに

商売をしようという魂胆の

人造習慣であります。

 

過去にこのようなものが

無かったわけではありません。

古くは「土用の丑の鰻」、

最近では「ホワイトデー」や

年明けうどん」など。

恵方巻やハロウィンなど。元々ある風習の拡大は今回は含みません。)

 

これも結局、売る側主体か顧客主体かで、

その習慣の定着率や高感度、

今で言う「バズり具合」が違うと思います。

 

土用の丑の日の鰻」は一説によると

江戸時代に発明家の平賀源内が考えたと

言われています。

 

夏場に鰻が売れないと嘆く鰻屋

相談を受けた源内が、

鰻には滋養の効能があるので

それを前面に出してセールスしなさい

とアドバイスしたと言うものです。

 

実は鰻が美味いのは

冬眠前の晩秋から冬にかけてというのが

鰻屋の常識で、「夏に鰻ってもねえ」

と売る方も自粛ムードが

あったのかも知れません。

 

しかし、顧客は夏バテで参っている。

源内はおそらく、

「夏の鰻と言えども滋養は高い、

それならこの時期に鰻を食って

元気に過ごせるなら

それで良いではないか。」

と考えたのでしょう。

 

更に、源内は鰻屋に「本日土用の丑

とだけ書いた紙を張り出しなさいと

言ったそうです。

土用の丑の日に「う」の付くものを

食べると滋養が付くという俗習を

上手く利用したと言えるでしょう。

また、口コミの大事さを理解しており、

更に自然に習慣が広まるよう

多くの文化的な背景を利用して

上手くプロデュースしたと言えます。

 

売る側も買う側も気付いていない

メリットをほじくり出し

商売を成立させた源内は

コンサルタントと言うべきでしょう。

 

で、お盆玉です。

 

確かに爺婆親戚はたまに会う孫や

親戚の子供が可愛くて、

小遣いをあげたくなるのは宜しい。

 

もらう側ももらえる金は欲しいでしょう。

 

おそらく私や周囲にいる私と同意見の

「コレジャナイ」感を持っている

人たちの相違は、

「売る側の独りよがり」

「知性のなさ」

が、透けて見えるからではないでしょうか。

 

源内のような知性ではなく、

売る側の強引な(TVを使った洗脳)

プロモーションでゴリ押そうとしているのが

見え見えだからでは無いでしょうか。

 

提案された側に、

強烈なメリットか

(ホワイトデーはこの類)

「こりゃ、一本取られたワイ」

という、上手いことやった感が

無いのでしょう。

 

売る側の勝手で習慣を

強制されている感じが

拒絶反応の原因のようです。

(少なくとも、私の周りでは。)

 

そういう意味では、

「忙しい年末ぐらい

簡単な蕎麦で良いじゃん」

という主婦への思いやりから生まれた

年越しそばに対して、

年明けうどん」はあくまで提供する側の

理論先行というところで

伝播力の弱さは否めないのでしょう。

 

お盆玉は、「行動」としての背景はすでに

存在しています。

それを習慣に高めるのに

お盆玉」という、知性の欠片もない

ネーミングではなく、

もう少し気の利いたことが言えれば

爆発的なヒットも

あったと思います。

 

まあ、現在の企業文化ならではですが、

・限られた期限の中で

・誰でも考えつくような事を

・やっつけで繰り出していく

ようでは、永く人々に受け入れられる

「文化」にはなり得ないでしょう。

 

平賀源内→奇天烈斎様→キテレツ大百科

はじめてのチュウ

はじめてのチュウ

 

はじめてのチュウ(「キテレツ大百科」より)

はじめてのチュウ(「キテレツ大百科」より)

  • Platina Jazz
  • ジャズ
  • ¥250

 

名曲です。

 

最後まで読んで下さり

ありがとうございました。

 

良い休日を!

 

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