【ひとこと】休日の或る日
目覚めた。が、瞼が重い。
目覚めてはまた眠りに落ちるということを繰り返し、そうこうしている裡に日は高くなっていた。
小鳥の声と正午の鐘に促され寝床を這い出し、水道から勢いよく流れる水を水を一杯、それで口腔を満たし、吐き出す。その後、胃袋に、さっきより少しぬるんだ水を流し込む。
美味くはない。
シャワーを浴び、薄荷油で涼をとった後、服を着替える。
空は青いが日差しは厚い雲に遮られている。
強い風が吹いている。
私は公園のベンチに座り、釣り人を眺めながらパイプを燻らせる。
五月より少し湿気を増した風だが、肌には心地よく、新緑を揺らし葉ずれの囁きを奏でる。
ジャスミン茶をお供に思索と休息の時を享受する。
神様の創られたこの素晴らしき世界。
私はその中にあって暫し心と体を休めるのである。
何でもない一日が、こうして過ぎていく。
私は今日の日のために生きているのだ。
[http://www..com/にほんブログ村:title]