お役に立ちたい!ズレてる私の感性はいかが?

今まで「ズレてる」と言われてきた感性を、「独特の切り口」としてお役に立ててもらえれば、というブログです。

大人になって読む三國志は英雄譚ではなく。リアル政治記録だった。四十代に送る三國志再発見。

以前、ゲームの記事で、私が三國志のゲームにハマっていたことを書きました。

ゲームと言っても。今のみんなイケメンのキラキラグラフィックな奴ではなく、昔の地味ーなやつでした。

兵士の訓練をしようとすると諸葛孔明から「他にすることはないのですか」とジト目をされたのも良い思い出です。

そして、ゲームから物語に入っていくわけですが、最初はゲームに付属されている小冊子から入ります。

三国志のザクーっとしたあらすじと、有名な武将の解説。それだけでも軽く50人くらいは解説されていたように思います。

大体のストーリが頭に入ってから私は、横山光輝先生の漫画と、人形劇三国志の再放送でガチガチにハマりました。その頃はネットなども無かったので光栄のゲームの武将ファイル等を購入して、ひまがあったら眺めてました。

そう、その時私は中学生くらいでした。まさに厨二病と言われそうなぐらいに英雄たちの活躍に心を踊らせ、自分もその武将になりきったりしていました。当時はコスプレなどが無かったので、黒歴史までは作りませんでしたが、かなりイタい中学生だったことは間違いないでしょう。

そして時は流れて、現在。
趙雲ドカベンからイケメンになり、女性も刃物を振り回す男女平等の世相を取り入れる先進的な解釈で未だにゲームやアニメなどのサブカル部門でのコンテンツとして大きな存在感をあらわしています。

しかし、読む私達は大人になり、昔は「関羽つえー、義に厚くてかっこえー」だったのが、荊州で独立勢力化したのは荊州の名士層との折り合いが悪かったからという問題に心を痛めたり、

諸葛孔明が蜀の建国後、荊州閥と益州閥の調整に頭を悩ませただろう状況や、政治に疎い事で姜維が孤立しながら北伐を続けた事などに哀愁を感じずにはいられないのであります。

昔はとんでもない裏切り者と思っていた魏延も、諸葛孔明に疎まれていたために策を取り上げられなかったりと、今になって、「魏延、オメェも辛かったんだなあ」と共感できることが多かったりするわけです。

関羽荊州の名士に関しても実は同様の構造があったのではないか、、、など、歳を重ねて来たからこそ想像できる、将たちの悲哀もまた、リアルな訳です。

武力で国を建て上げて、その後建国の重鎮が名士たちとうまく行かず、政治闘争に敗れて孤立するさまは、現代企業の中でも日常茶飯事に行われている事かもしれません。

今改めて読み込む必要があるのではないでしょうか。まだ一度も読んだことのない人は、必ず一度触れておいたほうが良いと思います。

やはり横山先生の三国志が一番入門としては良いでしょう。長いですが一気に読めます。


最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。

三国志 全60巻箱入 (希望コミックス)

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  • 作者:横山 光輝
  • 発売日: 2000/04/01
  • メディア: コミック

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