ドラクエの呪文の魅力とその終焉。
皆さん、TVゲームは好きですか?
TVゲームという言い方自体がもう古いのかもしれません。
私が少年時代、心躍らせたゲームに、ドラゴンクエストシリーズがあります。今まで続いているロングセラーシリーズな訳ですが、私が主に体験したのは『ロト3部作』と後に呼ばれる、無印から3までです。
細かい話はネタバレになりますのでやめておきますが、最近会社でドラクエの呪文に異変が起こっていることを聞き、ちょっと調べてみたところ、「ああ、良き時代は終わった」と感じざるを得ないことがありましたので、記事にしようと思った次第です。
かつてロールプレイングゲームを欧米から輸入していた頃には、呪文の名前はファイアーとかヒールなど、普通に英語の名前がついているのが普通でした。
ウィザードリィのような自作の呪文体系を持っているのは少なかったと思います。
そんな中、少年ジャンプの企画として日本人にわかりやすいロールプレイングゲームを作るとして立ち上がったのが『ドラゴンクエスト』でした。
こちらの呪文体型はギラやホイミなど、日本語の語感を元にした創作語でかたどられており、それがこのゲームの取っつきやすさで、魅力となっていたことは否めないところでした。
例えば稲妻がギラギラするから「ギラ」。
保身(ホシン)から「ホイミ」、
氷系はひゃっこいから「ヒャド」、
鍵を開ける呪文は「暴く」から「アバカム」、味方に変身するので「モシャス」などなど。
とてもスッと頭に入ってきており、何よりも
「プレイしてない人にはわからない秘密の暗号」
的な感じで、学校などでプレイしている人とそうでない人の間で、「何それ、楽しそう!」と思わせる力があり、プレイ人口を増やすことにひと役買っていたと思ったものです。
そして、
私が感じた違和感とは、、、最近のシリーズでは「ディバインスペル」や「マジックバリア」など英語そのママの呪文が出来ていることです。
ちなみに2011年当時ですでに
「ドラゴンクエストの呪文名を考え直すスレ」
というところで、
マジックバリア
バギムーチョ
コーラルレイン
ペスカトレ
マホアゲル
メイルストロム
が、駄目な(センスの無い)呪文名として挙げられていて、そのとおりだと思ったものです。
大体、ドラクエ6ぐらいから怪しくなってきており、スクエアエニックスになった8で崩壊路線は決定的なものになったと思いますね。
4年に一回ビッグタイトルを出さないと、収入がなくなるので仕方がないと言えば仕方がないのですが、とはいえ投げやりとも思えるネーミングは何とも言えない寂しさを感じてしまいますね。
そしてこの歳になると、社内会議で呪文の名前を決めるときに、センスの無い偉いさんが通りかかって、「いつまで無駄な会議やっとんじゃ!マジックバリアでええんじゃ!」とか言って周りも別にアイデアがあった訳でもなく、とはいえ、呪文の名前一つでどれだけ売上が変わるかということをデータで証明して上とぶつかるような人は少なくなってしまっていたのかな?とサラリーマン的視点で見てしまいます。
そんなこんなで、ゲーム実況動画で昔を懐かしんでおります。
みなさんも良ければ昔を懐かしんでみては如何でしょうか。
ちなみに私は若い実況者さんがドラクエ無印からプレイをしていき、ドラクエ3.で下の世界に落ちたときの反応を見るのが好きです。
ロト三部作の真髄に触れた瞬間と言うのか。。。
アラフォーのみなさん、試してみてください。ミョーな快感があります。
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。