MSXパソコンの思い出。〜二つの音楽と遠い昔の記憶、若かりし頃のピュアな感性〜
皆さんは MSX というパソコンをご存知でしょうか。 これはアメリカのMicrosoft(これを知らない人はいないでしょう)と日本のアスキーが提携して提唱されたパソコンの規格です。
このMSXという規格に当てはまるパソコンであればゲームソフトや入力出力デバイスなどが共通して使えるというものでした。
規格が提唱されたのは1983年で、そののち、参入した家電メーカーが作るパソコンが翌年の1984年から市場に投入される予定でした。
しかしMSX陣営がもたもたしている間にあの 白い悪魔と呼ばれるゲーム専用機のレジェンド、ファミリーコンピューターが発売されてしまったのです。
MSXとファミリーコンピューターは、かたや大人向け、かたや子供向けと、全くその対象が違っていたし、値段もMSXが5万円くらい、ファミリーコンピューターが15000円弱ということで明らかに住み分けは出来ていました。
しかしゲームをする人は大人も子供もファミコンを買い、プログラムに興味があるマニアックな人たちだけがMSXを選択するという事態になりました。MSXに熱中している子供は特別な存在でした。
私が小学生から中学生に上がるぐらいの頃 MSXはMSX2、2+、そしてターボRとその規格のパワーを少しずつ増強させていました。しかも完全上位互換をしており、新しい規格でも古い企画のソフトは殆ど遊べました。
しかし、そのMSXもターボ Rの規格のマシンを市場に送り出したのはパナソニック一社のみで、しかもたった2機種だけでした。A1-ST とA1-GT。この2機が実施最後のMSXとなり、それ以降MSXは製造されることなく歴史の表舞台から消えていったのです。
私の家にはMSXがありました。
その中で楽しかったゲームはたくさんありました。特にやり込んだマスターオブモンスターズや、大戦略、三国志、三国志2、蒼き狼と白き牝鹿ジンギスカンなど。
そしてMSX末期。MSXの雑誌はどんどん減り、MSXファンとMSXマガジンの2誌になってしまいました。さらにMSXマガジンも休刊となり、MSXファンは隔月の販売となりましたこれは実際MSXファンを発行していた徳間書店もおそらく文化的な意味合いで全く売れないものを作り続けていたような気がします 。そしてユーザーもその心意気に感謝して大枚をはたいて MSXファンを買っていたような気がします。古き良き雑誌とユーザーの姿でした。
なんか、前置きだけでメチャクチャ長くなってしまいました。
そんな中、忘れられない音楽2曲に出会います。『dawn』と『ずっとこのままだと思っていた』です。特に後者は今でもネット上で名前を目にする珠玉の名曲でした。
長くなってきたので、続きはまた気が向いたときに書きます。
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。