お役に立ちたい!ズレてる私の感性はいかが?

今まで「ズレてる」と言われてきた感性を、「独特の切り口」としてお役に立ててもらえれば、というブログです。

イランとアメリカは戦争をするのか。誰が笑い、だれが泣くのか。

みなさん、こんにちは。

 

正月早々物騒なニュースが飛び込んでまいりました。

アメリカがイラクを訪問していたイランの精鋭部隊の司令官を爆撃により殺害したとのことでした。

その後のトランプ大統領の声明により、トランプ大統領の指示で行った軍事行動であることが明確に語られました。さらにあろうことか、アメリカはイランに対し、司令官が殺害されるべき原因があるだけでなく、報復に対しては徹底的な反撃を行うことを示唆しました。

 

突っ込みどころがありすぎて、何から言えばよいかわからないのですが、大きく2つの突っ込みどころがあります。

 

1.いくら自国民の安全が脅かされたからと言って、宣戦布告を行う前に簡単に軍事行動を起こし、殺害してしまう行動が国際法的に許されるのか。

 

2.先制攻撃を行いながら、反撃を脅迫により抑え込むことが国際法上許されるのか。

 

基本的に他国において実力を行使する行為はその国の主権を侵害する行為であり、許されることではありません。

国際連盟憲章には加盟国は戦争を行ってはいけないという条項が存在し、また、宣戦布告を行ったとしても、その戦争目的の妥当性がなければ後に軍事行動を起こした者は国際法の元に裁かれることになります。

 

アメリカがとるべき行為はイランの司令官の犯罪性を主張し、身柄を確保した上で、国際法の上でその司令官を裁くべきであったと思います。

 

安易な武力行使は結局戦争による弱者の犠牲を強いて、手段を失った国のテロ行為を助長するだけのように思います。

 

このような軍事行為こそが「テロ支援行為」または「テロの原因創出行為」と言えるのではないでしょうか。

 

日本は憲法9条で紛争解決の手段としての軍事行為と交戦力の保持を禁じているので、軍事行動が自国の憲法違反となりますが、軍事力を持ち、交戦権を放棄しない国では、国際紛争の解決手段として、しばしば軍事力が用いられてしまいます。

 

こういう時こそ、日本がイニシアチブをとって、国際法にのっとった紛争解決を行うよう、国際社会に呼び掛けていかなければならないのではないでしょうか。

 

 

国際法 (ちくま新書)

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 最後までよんでくださり、

ありがとうございました。